時短正社員のワーママを辞めてから1年が経ちました。
退職後しばらくは専業主婦生活を続け、職業訓練を受けたのち、現在は週2日のパート勤務をしています。
正社員を辞めて後悔はなかったか?パートタイマーになってどんなメリットがあったか?
家族で過ごす時間はどう変わったか?保育園から幼稚園に転園してどう変わったか?
など、時短正社員を退職した後の環境の変化・自分の心境の変化についてお話しします。
ワーママを辞めたいと悩んでいて、辞めたら生活がどのように変わるのかを知りたい方に、参考になったら嬉しいです。
1.時短正社員を辞めてからの一年間について
昨年、10年以上勤めていた会社の時短正社員を退職しました。
2歳・4歳の子供を保育園に通わせながらの日々は本当に大変で、心身ともにボロボロでした。
毎日悩んで、夫と何度も話し合って退職を決め、しばらくは専業主婦生活をしていました。
有給が残っている間は保育園に通わせることができたので、久々に穏やかな日々を満喫していました。
しかしその間に夫の転勤が決まり、全くゆかりのない土地へ引っ越すことに。
子供たちを保育園に通わせている間に引っ越しの準備を進めることができたのは、とてもラッキーでした。
引っ越し自体は何度か経験があるので問題ありませんでしたが、
子供の年齢的に、小学校の学区が重要になってくるので、土地勘がない場所での新居探しは大変でした。
引っ越し後は、子供達の幼稚園探しです。
これまでは保育園に通わせていましたが、専業主婦になったため、幼稚園一択になります。
子供の相手をしながら幼稚園を探すのも結構大変で、寝かしつけが終わってから口コミサイトを読み漁る毎日でした。
余談ですが、転園の時期によっては、運動会や発表会に出させてもらえないといったこともあるので、事前に確認しておくと良いと思います。
幼稚園への転園も決まり、最初の2カ月ほどは専業主婦生活を楽しんでいました。
新しい土地での生活に少しずつ慣れてきたころ、何か新しいことにチャレンジしてみたい!という想いから、職業訓練を受講することにしました。
職業訓練を3ヶ月ほど受講したのち、週2日のパートタイマーに内定が決まり、現在に至ります。
まとめると、
時短正社員退職→引っ越し・半年間専業主婦→職業訓練3ヶ月→パート勤務
という1年間でした。
2.環境・心境の変化①半年間の専業主婦生活
時短正社員退職後、半年間ほど専業主婦生活をしていました。
ここでは私個人が感じたことを主観的に書いています。
読む方の立場によっては気分を害される部分があるかもしれませんが、お許しください。
- 自由時間にやりたいことが特にない!(無趣味)
- 専業主婦になったけど、家事に労力注ぎたくない!
- お金を使うことに対し、ものすごく抵抗を感じるようになった。
- ワーママの友達との間に、少し壁ができてしまったような・・・
出産してからというもの、育児でいっぱいいっぱいで、自分の趣味とか、好きなこととか、
考えたこともありませんでした。
育休復帰後は毎日戦争状態で、帰って食事して寝られればOKって感じだったので、
いざ専業主婦になってみて、自由時間が持てるようになったものの、
何したらいいの?!
もともと家事はあまり好きな方ではなく、料理は全て家電任せ、掃除は足の踏み場があればOKという
ズボラ人間です。
働いていた時は家事ができなくてもしょうがないよね、と自分を許せていた部分があったのですが、
専業主婦なのに、「ちゃんと」家事ができない(やりたくない)自分が嫌になったり・・・。
見知らぬ土地に引っ越してきたので友達もおらず、家でスマホを見ていたらもう幼稚園のお迎え・・
という日も多々ありました。
それから、退職してから気づいたのが、「お金への意識」です。
もともとあまり浪費しないタイプですが、共働きの頃は何かと「ご褒美」とか「疲れているから」といった理由で
外食や買い物など、あまり躊躇することなくお金を使っていたように思います。
将来のキャッシュフローなどを綿密に計算し、退職を決意したのですが・・・
贅沢しすぎなければカツカツにはならないことは分かっているものの、
お金を使う時の罪悪感が半端ないんです。
専業主婦だって家事や育児で忙しいけど、「私、1円も稼いでないんだ・・・」という気持ちが大きく、
数百円の出費でさえ後ろめたくなったり、自分のために使うお金(美容院など)に対して、退職前よりも節約するようになりました。(夫は、「好きなように使いなよ」と言ってくれますが・・・。)
ワーママを辞めた友達も同じようなことを言っていましたが、今まで当たり前に稼いできたからこそ、
夫のお金を使うことに強いストレスを感じるようになりました。
自分で働いて、自分の好きなようにお金が使えるって幸せなことだったんだな~と気づきました。
正直、ガッツリ稼いでいた時のことを思い出し、「辞めるのはもったいなかったかな」と思うこともあります。
なので、退職を考えている方は、お金を使うことへのストレスについてもよく考えてみてください。
ワーママの友人たちとの関係も、少し変わったように感じます。
友人たち(ほぼ皆ワーママ)は離れたところに住んでいるので頻繁に会う機会はありませんが、
専業主婦になってから会ってみたら、少し壁ができてしまったような気がしました。
「仕事の後のお迎えキツイよね~」とか「学童どうする?」といった話題に入れない・・・。
幼稚園は保育園と違って休みがすごく多いし、子供が帰ってくるのも早いので、
専業主婦でも結構ストレス溜まって大変なんですが、
戦場のような毎日を過ごしているワーママの前では、なかなか本音で話せないな~と感じました。
何より、自分がワーママだった頃、「専業主婦って時間たくさんあっていいな」と思っていたので(ごめんなさい)、
ワーママの友人たちの前では引け目を感じてしまいました。
ただ、友人関係は、その時の仕事や生活環境、子供の有無などで付き合いが変わってくるものだと思っているので、
自分の気持ちが落ち着くまでは、会う頻度を減らすようにしています。
- 身体的・精神的なストレスが激減した
- ワーママ時代よりも部屋が綺麗になった
- 平日に家事ができる分、休日の家族時間が増えた
- 習い事を始める余裕ができた
ここまでマイナス面ばかり書いてしまいましたが、
身体的・精神的なストレスは大幅に軽減されたと実感しています。
時短正社員をしていた頃は、慢性的な頭痛や倦怠感を抱えていましたが、
退職後は回数がかなり減り、やはり相当ストレスが溜まっていたんだな~と思いました。
ぶらぶら一人でショッピングを楽しんだり、本を読んだり、(たま~に)少し凝った料理を作ってみたり・・・
子供たちが幼稚園から帰るまでの数時間を、自分の自由時間として過ごせるのは本当に幸せなことだと思いました。
ワーママ時代に比べると、部屋も綺麗に保てるようになったと思います。
やはり、働いていた頃よりも家にいる時間が長くなるため、掃除の頻度も増やすことができました。
部屋が片付いていると心も落ち着くので、専業主婦になったメリットと言えます。
平日に大体の家事はできる余裕ができたので、休日は家族でゆっくり過ごす時間が増えました。
ワーママ時代は、半日以上使って、部屋の掃除・片づけなどをしていました。(ほぼ大掃除)
平日疲れ切っているので、土日のうち一日は休養&家事、もう一日はおでかけ、という感じです。
仕事を辞めてからは、平日にある程度の家事ができるようになったため、休みの日の負担はかなり減ったと感じています。
また、幼稚園のお迎え時間が早いこともあり、平日に習い事を始めることもできました。
保育園時代はとにかく余裕がなく、土曜日に習い事に通わせる元気もなかったので何もしていませんでしたが、
今は2つの習い事に通わせています。
習い事に関しては、あれこれやらなくても良いかなという考えでしたが、実際に習い始めてみて、
子供達が色々なことにチャレンジしたり、先生と楽しく過ごす姿を見たりできるので、良い経験だなと思っています。
家事や習い事は、ワーママを続けていてもできるよって人もたくさんいると思いますが、
私のキャパでは、仕事を辞めてやっとできるようになった感じです。
専業主婦になってみて、色んな面で余裕ができました。
ママの心の安定度は家族にも影響するので、家族にとってもプラスに働いていると思っています。
お金に対する意識の変化は想像以上で、思っていたよりもストレスでした。
3.環境・心境の変化②職業訓練の受講
こんな感じで専業主婦生活を半年くらい続けて、新しい環境にも慣れてきたころ、
- 何か新しいことにチャレンジしてみたい!
- せっかくやるなら、お金を生めるようなスキルを身に着けたい!
- 正社員で培った経験を何かに活かしたい!
と思うようになりました。
正社員で働いていた頃は、毎日忙しすぎて、何かにチャレンジしようと思う余裕すらなかったので、
辞めたことによるプラスの変化だと感じています。
時短正社員として頑張った経験は、私にとっての財産だと思っています。
専業主婦を続けて家族との時間を大切に過ごすのも素敵だと思ったのですが、
せっかくなら、前職の経験を何かに活かしたいと考えるようになりました。
夫が転勤族なので、将来的に在宅でも働けるようなスキルを身に着けたい。
そんな想いから、在宅との相性が良いIT業界に興味を持ちました。
具体的には、webデザインや動画編集など。
これらは、オンラインスクールもかなり充実しており、評価も高いようでしたが、
しっかり学ぼうとすると高い!!
安いところだと数万円から、サポート多めのガッツリ系だと数十万円かかります。
スキルを身に着けるためには必要な出費かもしれませんが、
自分に向いているかも分からないのに数万円も出せない、というのが正直な気持ちでした。
そんなとき、就職を目指している人向けに「職業訓練」というものがあることを知りました。
職業訓練について詳しいことは省きますが、簡単に言うと、
・就職に役立つスキルを学べる公的な制度
・基本的に無料(有料のケースもアリ)
・働きたい人は誰でも受けられる
という制度です。
※居住地のハローワークに行けば職業訓練について説明を受けられます。
ただ、子持ちのママにとってハードルが高い点が。
・基本的に、朝から夕方まで(9時~16時など)、週5日など、時間的にかなりハード。
・訓練校に通所するコースが多く、子供を預けないと通えない・・・。
・出席率が8割を下回ると退校
など、結構厳しいです。
実家に子供を預けられる人や、保育園に預けられる人(職業訓練受講中は保育園入所可能)なら受講できそうですが、私の場合、実家遠方・保育園満員だったので難しい状況でした。
そんなとき、私にピッタリな職業訓練を発見!
・webデザイナー養成訓練
・在宅のオンラインのみで完結
・受講時間は自由(動画視聴が基本。オンライン面談など、時間指定される日も少々あり)
迷わず申し込みました。
職業訓練に申し込んだ後は、訓練機関による面接があり、合格すれば受講可能となります。
無事面接に合格でき、3ヶ月のwebデザイナー講座を受講しました。
訓練内容は結構ハードで、動画を1度視聴するだけでは理解できず、子供を寝かしつけた後に夜中まで勉強する日々が続きました。
動画視聴での受講に加え、現役webデザイナーさんの講演&質疑応答といった時間もあり、実際に働くとどんな感じなのかを知ることができました。
しかし、職業訓練を受講していく中で気づいたこと・・・
私、webデザイン向いてない・・・!!
webデザインという名前のイメージと、在宅で仕事ができるという魅力に惹かれて受講したのですが、
想像以上の細かな作業に驚愕。そしてコーディングが全く理解できない。。
現役webデザイナーさんのお話を聴いていても、私にはここまで細かい作業は向いていないと悟りました。
受講内容はとてもすばらしく、難しかったものの楽しく受講できたのですが、在宅で仕事にできるレベルまで持って行ける気がしませんでした。
そんな中で、私の中の意識を変えるきっかけになったのは「キャリアコンサルタント」さんとの面談です。
職業訓練中に数回、キャリアコンサルタントさんとの面談があり、今後の就職に向けて相談する機会を頂きました。
お話ししていく中で、必ずしもweb系の職種に就職する必要はなく、まずは「自分の軸は何か」をじっくり考えることが大切だとアドバイスを頂きました。
そもそもwebデザイナーに興味を持ったきっかけは、「在宅で仕事ができること」でした。
それはつまり、時間に融通がきく(子供の病気などに対応できる、夫が転勤しても続けられる)ためです。
それなら、向いてなさそうなwebデザイナーを目指すよりも、職種問わず、時間に融通がききそうな仕事を探した方が良いのかも?と思えるようになりました。
webデザインには不向きだと思ったものの、web系の広報やマーケティングの講義はとても興味深く、前職の営業にも通じるところがあったので、
短時間パート × 広報・マーケティング
という軸で仕事探しをすることにしました。
キャリアコンサルタントさんと求人を調べていく中で、短時間パートの事務職が見つかりました。
広報・マーケティングとは離れてしまいましたが、子育てに理解があり、時間に融通が利きそうな会社だったので応募しました。
キャリアコンサルタントさんによる履歴書添削のお陰もあり、面接までとんとん拍子。
面接では、2人の幼稚園児がいること、両親が遠方でサポートが得られないこと、長期休暇もほとんど出られないことを正直に伝えました。
子持ち主婦で不利な状況かな、と思っていましたが、職業訓練を受講していたことも「勉強熱心で向上心がある!」とプラスに評価して頂き、運よく採用して頂くことになりました。
専業主婦になったことで心の余裕が生まれ、職業訓練という新しいチャレンジをすることができました。
職業訓練では、残念ながらwebデザイナーには向いていないということに気づいてしまいましたが、
そのおかげで、自分の働き方の軸について熟考するきっかけができました。
3ヶ月という短い期間ではありましたが、「目標を決めて計画的に勉強する」という経験は、とても充実したものとなりました。
4.環境・心境の変化③週2日のパート勤務生活
職業訓練をきっかけに、現在の週2日パート勤務の生活が始まりました。
面接時に感じた雰囲気と相違なく、子育てに理解があり、時間の融通もきく会社です。
子供達は幼稚園に慣れ、生活習慣も整ってきたタイミングだったので、あまり不安要素なくスタートを切ることができました。
- 短時間だけ働くので、私生活とのメリハリがつけやすい
- 幼稚園のお迎え(15時)に間に合うよう退社できるので、帰宅後も比較的ゆっくり過ごせる
- 正社員の頃と比べ、ストレス(人間関係、仕事内容、プレッシャーなど)は大幅に減った
現在は、子供の幼稚園のお迎え(15時)に間に合うような勤務をしています。
時間的には10時~14時くらいの短時間です。しかも週2日と日数も少ない。
そのため、朝も正社員の時ほどバタバタすることはほとんどありません。
パートの日は習い事を入れていないので、夕食は子供と帰ってきてから作ることも多いです。
かなりの短時間勤務なので、自分でもものすごい集中力で仕事をしていると思います(笑)
朝幼稚園に送り出す→仕事超集中モード→お迎え後はいつも通りゆっくり過ごす
という感じです。
正社員の頃は、仕事量も多かったので、業務時間内に終わらなかった仕事を寝かしつけ後に片づける、ということもしばしばありました。
パート勤務になったことで、時間給制ということもあり、「〇〇時までに絶対に仕上げる」という意識がより強くなったと感じています。(正社員時代も、そういう意識で働いていましたが、仕事量が全然違うので・・・)
そういう意味でも私生活とのメリハリがつけやすくなったと感じています。
そして、ストレスに関しては、比べ物にならないくらい減りました。
前職は営業職だったので、売り上げランキングが出されたり、客先とのアポイントがリスケにならないように子供の体調を気にしたり・・・などと、数えきれないほどのストレスを抱えていました。
今の職場はかなりフレキシブルで、やるべき仕事が終わるのならば、何時に来て何時に帰っても良し、という風潮です。
なので、子供の体調不良や園の行事で休む日が続くときは、次の週に3日出社するなどして自分で調整をしています。
自分の都合でフレキシブルに働けるようになり、業務のプレッシャーも激減したため、仕事に関するストレスは現在ほぼありません。
- 当たり前ですが、給料が違いすぎる!
- パートの人数が少ないので、休めるが、迷惑かけている感は否めない。
良いパート先に恵まれたので、あまり不満はないのですが、正社員と比べてどうかと考えた時に、
やはり給料の部分では歴然の差があります。
仕事量が全然違うので、比べてもしょうがないのですが、〇分の1に減った給与明細を見ると、「正社員は良かったなぁ~」と思ってしまうのも本音です。
また、今の職場は、小さい会社なので、パートの人数もかなり少ないです。
自分の都合で休むことは可能ですが、その分他のパートさんに頼ってしまっているのは事実です。(長期休暇中は、保育園が満員で入れないため、他のパートさんにかなり助けていただいています。その分、休暇明けには出勤日数を増やして調整するようにしています。)
こういう場合は、規模が大きく、パートさんが多く在籍している会社の方が、融通は利くのかもしれません。
どちらにしろ、面接の際に正直に現状を伝え、しっかり確認してから入社することをおすすめします。
5.結局、時短正社員を辞めて良かったのか?
結局のところ、時短正社員を辞めて良かったのか?
良かったと思っています!!
精神的にも肉体的にも、負担が大幅に減ったおかげで、
身体の調子が良くなりました。
穏やかな気持ちで過ごせるようになりました。
夫も仕事がしやすくなりました。
時間に余裕ができたことで、
部屋が以前より綺麗になりました。
家族で過ごせる時間が増えました。
習い事を楽しむ子供の姿を見られるようになりました。
時短正社員で働いていた頃に比べると、お金に対する不安は増えました。
でも、パートで少しでも稼いでいるという事実は心の支えになりますし、
もっと色々な仕事に挑戦してみたい、という前向きな気持ちのほうが大きいです。
一馬力で家計を支えてくれている夫には感謝感謝です。
正社員を辞めるか悩んでいた頃は、
今の会社を辞めたら、他に働けるところなんて見つからないかも・・・
なんて思っていましたが、
働こうと思ったら、何とかなるもんですね。
下の子がもう少し大きくなったら、勤務時間をのばして頑張ってみたいと思っています!