転勤族と結婚するとどうなる?転勤族のメリット・デメリット、転勤族と結婚するときの心構え

今お付き合いをしている彼(彼女)が転勤族だったらどうする?

大好きな相手であっても、いざ結婚となると相手の転勤が気になりますよね。

転勤族と聞くとネガティブなイメージが先行しがちですが、実は転勤族で良かったと思うこともたくさんあります。

この記事では、転勤族と結婚したらどのようなメリット・デメリットがあるのかをお伝えします。

1.転勤族のリアル・・・営業職我が家の場合

私は転勤なしの家庭で育ったので、転勤族の苦労はよく知りませんでした。

大変そうだな~と思いながらも、就活では全国転勤ありの仕事ばかり応募していました。

大学までずっと地元で過ごしてきたものの、近所の噂がすぐ回ってくるような田舎だったので、一度地元を離れてみたい、と思ったのが大きな要因でした。

入社して最初の配属地は縁もゆかりもない場所でしたが、そこで同業者として働いていた夫と出会いました。

会社や業界によって様々だと思いますが、我が家の内情はこんな感じです。

  • 全国47都道府県に転勤ありの仕事。入社時は地元と離れた地域になることが多い。
  • 東京近辺や大都市は人気なので、希望を出していても通りづらい
  • 異動は年に2回、4月と10月に実施される
  • 突然辞める人が出たりすると、補充のために急遽転勤になることも
  • 異動の内示が出るのは前の月の上旬
  • 転勤が決まった後はものすごく忙しい

全国転勤ありの仕事ですが、やはり東京が一番人気です。

入社時から配属されたら超ラッキーで、異動希望を出し続けても、希望者が多すぎてすぐには転勤できない人の方が多いです。

異動の内示が出る1か月前あたりから、社内では皆ソワソワ・・・(笑)

長く同じ地域にいる人や、上職に昇格した人などは転勤の可能性が高くなるので、内示の日まで心ここにあらずの日が続きます。

内示の日は異動の約一カ月前なのですが、その後はとにかく大変です。

家族にとって一番大変なのは、引っ越し先を決めることです。特に遠方に転勤になる場合は、物件をじっくり選ぶことも難しいです。ある程度ネットで調べて絞り込んだ上で、数日間の有給中に現地で即決、といった感じです。

また、引継ぎ業務もあるため、1週間ほど転勤先で引継ぎしてもらい、今度は自分が後任に引継ぎする・・・といった感じで、元居た場所と転勤先を行き来しなければならないのも大変です。

2.転勤族のメリット

転勤族のリアルな実情を書いていたら、ネガティブな情報ばかり並んでしまいましたが、

実際に転勤してみると、良いこともたくさんありました。

転勤族のメリット
  • 色々な場所に住むことができ、その地域の良さを発見できる
  • 面倒な人間関係をリセットできる
  • 実家や義実家と程良い距離を保つことができる
  • 転勤によって家族の絆が深まる
  • 「自分の居場所はここだけではない」と思えるようになる

転勤によって、色々な場所に住めるのは結構楽しいです。

私は元々かなりの地元志向だったのですが、就職を機に地元を離れたことで、世界が広がりました。

私の配属された地域は、魅力度ランキングで下位にあるような県だったのですが、実際に住んでみるととっても住みやすく、皆優しい。地元の人しか行かないような定食屋や中華料理店を開拓したり、マニアックな神社に行ったり・・・と、その土地に住んで探してみると、楽しめることはたくさんあることに気づきました。

まさに、住めば都です。

数年ごとに転勤があることを前提に住んでいるので、「ここにいるうちに楽しみたい!」という気持ちは地元の人よりも強いんじゃないかと思います。地元の人でも行ったことのないようなスポットまで知っていることも。

また、面倒な人間関係をリセットできるのも大きなメリットです。

嫌いな上司がいる、苦手なママ友がいる、などといった人間関係の悩みも、転勤すればリセットできます。

数年で転勤だから、と割り切って考えているので、人間関係でめちゃくちゃ悩むことは少ないです。

実家から離れていて大変、と思うことはたくさんあります。子供が熱を出しても、自分が寝込んでも、現役で働いている母は手伝いに来れません。頼れる人が近くにいて羨ましいな~と思うことはよくありますが、その反面、程良い距離感を持って接することができるため、余計な口出し(失礼)は少なくてストレスフリーです。

連休があったらたまに帰省するくらいなので、久しぶりに会えて子供もジジ・ババも嬉しそうです。帰省するだけで毎回旅行気分が味わえます。

そして、帰省中はパパママは全力で休みます。(義実家でも、いつも大変でしょ~休んでね!と言われるので、お言葉通り休ませていただいています。)

また、転勤によって家族の絆が深まる・・・かもしれません。もちろん転勤なくても絆は深まりますが!!

転勤って人生の中で結構大きなイベントだと思うのですが、それが数年に1回あるんです。そのたびに、家族で「これから、どうしようか?」と考える機会が必然的に与えられるのは、結構良いことなんじゃないかなと思います。

これからの働き方、お金のこと、住まいのこと、子供のこと・・・転勤というイベントがあるからこそ、しっかりと話し合うことができると感じています。

社内には、単身赴任しているパパさんがたくさんいますが、毎週末家に帰っている方もいますし、月に数回の帰省を心待ちにしている方もいます。「いつも会えないから、帰った時は子供とたくさん遊ぶんだ!」と嬉しそうに語っています。

また、子供を育てている中で最近感じるのは、「自分の居場所はここだけではない」という考え方ができるようになるのもメリットだと思います。
子供のころは、自分の周りの世界(家族と学校が大部分ですよね)しか知りません。
もし、逃げ出したいくらい辛いことがあった時に、引っ越しの経験があれば、「今の場所だけがすべてではない。別に、どこにだって住めるんだ」と考えられるんじゃないかと思うんです。

3.転勤族のデメリット

書き出してみるとメリットもたくさんありましたが、やはりデメリットも多いです。

転勤族のデメリット
  • 物件を急いで決めて失敗する可能性がある(周囲の環境や学区など)
  • 子供の転校による不安
  • 転勤先での保活が難航する
  • 子供の年齢次第では、単身赴任の可能性もある
  • 夫の転勤についていくために仕事を辞めなければいけなくなるリスクがある

会社によって異なると思いますが、たいていの場合転勤の辞令が出るのは直前であることが多いです。

1ヶ月ほどの限られた時間で、学区や居住環境などを調べ、物件を契約しなければなりません。

特に遠方への転勤の場合、物件や周辺情報を吟味することは難しいため、引っ越してきてから失敗だった・・・と

気づくケースもゼロではありません。

学区なんかはママ同士の口コミなども大切なので、情報が得られにくいというデメリットもあります。

また、転園・転校により子供のメンタル面が不安定になるリスクなどもあります。

保育園の場合、さらに状況は厳しくなります。
リモートワーク等で転勤に対応できたとしても、転勤先で保育園に入園できるかが問題になってきます。しばらく無認可園でしのぐか、シッターさんをつけるか、実家から手伝いに来てもらうか・・・
保育園に入れるかどうかは居住地によっても大きく変わってくるので、入れる可能性もゼロではありません。ただ、共働きの家庭で、子供が小さいうちに転勤になると、こういった問題が出てくるということは知っておいたほうが良いです。

子供が小さいうちは家族全員で引っ越しする家庭も多いですが、子供が小学校高学年以降になってくると単身赴任する人が多くなります。会社の先輩方を見ていると、子供が小学校低学年あたりに家を購入し、その後転勤になったら単身赴任する、というケースがとても多いです。

共働きをしていて夫が転勤になった場合、ついていくために自分が仕事を辞めなければいけない可能性もあります。

夫が転勤になったら、仕事を辞めて引っ越し先で新しい仕事を探す、転勤を見越してリモートワークが可能な仕事に就いておく、部署異動が叶うまで単身赴任で頑張る、といったように、見通しを立てておくと不安が軽減します。

4.転勤族の彼or彼女と結婚を考える際の心構え

転勤族は、はっきり言って大変です。

私も、子供が産まれてから、転勤族の大変さを痛感しています。

ただ、転勤族の夫と結婚しなければ良かった・・・と思ったことは一度もありません。

大切なパートナーがいて、転勤族であるというのが理由で結婚を踏みとどまっているのであれば、ぜひ二人で困難を乗り越えていってほしいと個人的には思います。

大切なのは、転勤したときにどうするのかをある程度考えておくことです。

転勤族との結婚を考える際の心構え
  • パートナーが転勤になったら、働き方はどうするのかを考えておく
    • 転勤先で新しい仕事を探す
    • あらかじめリモートワーク可能な職種に就いておく(これが一番おすすめ)
    • 自分も全国転勤可能な仕事に就き、パートナーが転勤したら部署異動させてもらう
  • パートナーが転勤になったら、住居はどうするのかを考えておく
    • 家はいつ頃購入するのか?(駅近マンションを購入して、他人に貸すのもアリ)
    • 毎回パートナーに帯同し、賃貸で暮らすか?(定年後に小さなマンションを購入するのも良い!)
  • パートナーが転勤になったら、子供はどうするか
    • 子供をいつまで帯同させるか?

上に挙げたように、転勤族で苦労する問題は「働き方」「住居」「子供」です。

逆に、この問題への対処法をあらかじめ考えておけば、転勤による不安は軽減されます。

この三点についてじっくり話し合える相手であれば、結婚しても幸せに過ごせると思います。

最後に、まもなくアラフォーにさしかかる転勤族ワーママの私が、もし結婚前に戻れるなら・・・と妄想しました。もしこの記事を読んでいるあなたが未婚の女性だったら、参考にしてください(笑)

転勤族ワーママが、もし結婚前に戻れるならこうする!!
  • 結婚前~結婚直後までに
    • 手に職つけられるような仕事に転職する(プログラミングなどのweb系、経理や貿易事務などはフルリモートの求人多し。医療事務は全国どこでも求人があるのでおすすめ)
    • 1年以上は働き、スキルをしっかり身に着ける
  • 転職から1年以上経ったら
    • 妊娠し、育休をしっかりとる
    • 復帰後は時短&リモートワーク中心の仕事をする
  • もしパートナーが転勤になっても・・・
    • フルリモートだから全国どこでも働ける!
    • もしくは、医療事務などの全国どこでも求人のある仕事で働く!

育休中に、たくさんの求人サイトをチェックしていましたが、

転職する際、「正社員・時短勤務or在宅勤務」という条件はかなり厳しいという現実にぶち当たりました。

やはり最初は仕事の内容を覚えなければならないため、最低でも慣れるまでは出社してほしいという求人がほとんどでした。

時短制度に関しては、もともと働いていた社員が時短を取れる制度はあっても、転職時に最初から時短できるという求人はかなり少ないです。(そりゃフルで働ける方が良いですもんね・・)

正社員かつ時短でも求人があったのは、プログラマーなど、人が足りていなくて需要が高い職種。派遣社員であっても時給2000円以上の求人がたくさん出てきました。

また、フルリモートが可能な求人を調べていると、プログラマー系に加え、経理や貿易事務といった特殊な事務の求人が多かったです。このような求人は、「経験者であれば最初からフルリモート可」などといった条件がありました。子供が産まれる前までに、こういったリモートでも可能な職種に転職しておくと、転勤の有無に関わらず、フレキシブルに働けるのでおすすめです。

ポイントは、「子供が産まれる前」です。子無しの間にがっつり働き、スキルを高めておく。パートナーの転勤があっても会社を辞めることなく、育休手当をしっかりもらって働き続ける。

もちろん、仕事を辞めて子供とゆっくり過ごすのも最高ですが(お金があればそうしたい!)、もし「子供が産まれても、夫の転勤があっても、仕事を続けたい」という気持ちがあるならば、早いうちにキャリアの見直しをすることをおすすめします!